タイの反政府闘争:民主主義と暴力






2008年11月30日(Sun)
タイの反政府闘争:民主主義と暴力
タイの反政府闘争:民主主義と暴力

テーマ:自然合理主義/差異共振主義

毎日御用新聞は、タイにおける反政府活動を「民主主義」の見地から非難しているが、それは暴力の否定が論拠である。
 問題は、絶対的に暴力はいけないのかということである。歴史を見れば、すぐわかるように、革命は無血もあるが、一般的には暴力的なものであり、民主主義もフランス革命からわかるように、起動としての暴力によって生まれたと言えよう。
 だから、暴力的だからと言って、一概に政治活動を否定することはできないのである。
 問題は、反政府活動に米国の影はないのか、ということである。これは、一連の中央アジアの「革命」にあったことである。民主主義イデオロギーで、政府批判を行い、親米政権を作るのである。
 とまれ、まだ、個人的にはわからないところが多いので、要検討である。
 
 
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社説:タイの空港占拠 民主主義と国益への配慮を

 「ほほ笑みの国」と呼ばれるタイのイメージが、どれほど傷ついたことか。バンコク近郊のスワンナプーム国際空港を反政府団体「民主市民連合」が占拠し、日本を含む世界中からの訪問客や乗り継ぎ客を足止めさせた異常事態の、一日も早い終結を期待する。

 アジア屈指のハブ空港のまひ状態が続けば、観光部門だけでなく物流にも影響が出て、タイ経済は大きな打撃を免れまい。北部のチェンマイで12月中旬に予定されている東南アジア諸国連合(ASEAN)首脳会議や、日中韓などを加えた16カ国の東アジアサミットも、延期の可能性が高まる。多方面にわたって国益を損なう危険を、タイ国民は深刻に恐れるべき状況と言えよう。

 この騒乱の本質はタイ国内の権力闘争である。

 新興財閥のオーナーであるタクシン元首相が総選挙勝利で政権を握った01年以降、それまで経済を支配していた旧貴族ら既得権層との確執が続く。

 タクシン氏自身は06年の無血クーデターで失脚し、今は中国や中東地域で事実上の亡命生活を送っているという。だが、昨年末の総選挙では同氏派の政党が勝利し政権を奪還した。すると今度は背後に旧支配層がいるとされる市民連合が反政府運動を展開し、8月末からは3カ月も首相府を占拠し続けている。

 さらに「最後の戦い」と銘打ってデモ隊を大量動員し、国会封鎖や空港占拠に出た結果が今の姿だ。目標は、タクシン氏の義弟であるソムチャイ首相を退陣させ、タクシン派勢力をつぶすことである。

 いくら問答無用の権力闘争といっても、議会制民主主義の原理に照らせば、大義名分は辞任を拒否しているソムチャイ首相の側にあるだろう。タクシン元首相に不正腐敗、貧しい地方での「ばらまき」による支持獲得など問題があったにせよ、選挙で勝てない勢力が実力行使で政権打倒を図るのは無理がある。

 この国には「タイ式民主主義」という概念がある。国民の崇敬を集める王室の権威と民主主義が共存し、政治危機の際には国王が動いて対立を収めてくれるという認識だ。軍事クーデターも、国王の追認がなければ正当化されない。

 一連の騒乱の中、警察との衝突で死亡した女性の葬儀に王妃が出席した。市民連合は「王室の支持がある」と公言しているが真相は不明だ。国王の軍という性格が強い国軍のアヌポン陸軍司令官は下院解散と総選挙を要求し、ソムチャイ首相は拒んだ。

 国民の間ではクーデター計画のうわさが広まっているという。だが2年前のクーデター後に政治・経済が混乱し、国内外で酷評を受けた経緯がある。流血の事態はもちろん、無血クーデターであっても国際社会は歓迎できない。民主主義への配慮が不可欠である。

http://mainichi.jp/select/opinion
/editorial/news/20081129k
0000m070132000c.html?li
nk_id=PP00203


余録:タイの民主主義

 タイの首都バンコクで、反政府デモ隊が国際空港を占拠している。約10万人もの旅行客が足止め状態だ。デモ隊は「民主市民連合(PAD)」と名乗っているが、実は民主主義に逆行している。農民には判断力がないから選挙権はいらないという時代錯誤の主張だ▲デモ隊はそろって黄色のTシャツを着ている。黄色は国王支持者のシンボルカラーなので、警察はうかつに弾圧できない。首相府周辺は、半年近く前からデモ隊に占拠されたままだ。首相府の庭には水田が作られ稲が植えられている▲タイの国王の年齢は、なん歳といわず、なん雨と言う。水田の命である雨水は国王からのたまわり物であり、水田は王権の象徴だ。首相は、水戸黄門の印籠(いんろう)を突きつけられたように、おとなしく官邸を退去して旧空港の空きビルに移った▲タイでは一昨年、軍がクーデターによってタクシン元首相の政権を倒した。PADや反タクシンの政財界人がこれを支持した。しかし民政移管の選挙をすると、タクシン系政党が勝った。タクシン氏は海外亡命に追い込まれたが、タクシン系政権はいまも続いている▲農民所得を引き上げたタクシン人気は根強い。選挙では与党に勝てない反タクシン勢力は、社会的な混乱を起こして軍にクーデターを迫っているのではないか。そう政府は見て、空港をデモ隊が占拠しても、警察力で排除するのをためらっているらしい▲前回のクーデターは無血だった。流血を避けたのは仏教国タイならではの政治の知恵だろう。だが、国際空港が占拠されたままでは国の機能が止まってしまう。まだ流血はないが、タイの民主主義は深刻な危機にある。

http://mainichi.jp/select/opinion
/yoroku/news/20081130
k0000m070092000c.html


バンコク市内で爆発2件、50人余り負傷

バンコク(CNN) タイの反政府団体・民主主義市民連合(PAD)の抗議活動に揺れる首都バンコク市内で30日未明、爆発が2件あり、50人近くが負傷した。



PADが約3カ月前から占拠している首相府には午前零時頃、手りゅう弾とみられる爆発物が投げ込まれた。救急関係者によると、49人が負傷し、うち3人は重傷。



その後午前4時頃、臨時首相府が置かれ、同じくPADが占拠しているドンムアン空港(バンコク旧国際空港)前の道路で2件目の爆発があり、通りかかった2人が軽傷を負った。爆発の原因は不明。



PADはタクシン元首相のかいらいとだとして、ソムチャイ首相の退陣を求めて抗議活動を続けている。29日には新バンコク国際空港(スワンナプーム空港)を占拠しているPADの活動家らが警官隊を撤退させ、警察車両のタイヤの空気を抜いた。同空港には25日から5000人規模の活動家らが座り込んでおり、警官隊はPADへの食事や水の差し入れ阻止を図っていた。



ドンムアン空港と新バンコク国際空港には、27日に非常事態宣言が発令されている。

http://www.cnn.co.jp/world
/CNN200811300011.html


   




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カレンダ
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