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2007年09月03日(Mon)
実存と超越論的構造とMedia Point:実存から構造へ、構造からMedia Pointへ
先の、実存性に対する考察を整理したい。
ハイデガーとサルトルの実存性は当然区別しないといけない。自我主義の枠組みを強くもっているのは、後者であり、前者の場合は、現存在の様態ということで、超越論的差異という一種の構造主義的視点をもっているので、自我主義からは脱却している。自我情態性が強くあるのは後者である。 では、ハイデガーの現存在と差異の関係はどうだろうか。私は、超越論的差異が存在であると考えているが、それは、Media Pointと超越論的同一性構造の境界である。だから、Media Pointを差異、純粋差異とすれば、ハイデガーの存在は、差異を少し帯びていると言えよう。ただし、超越論的同一性構造のもつ同一性に規定・制限されていると考えられる。差異共振性が欠落するのである。 結局、実存性とは自我情態現象性とあると言えよう。ハイデガーは超越論構造によって、それから距離をもっていたが、サルトルは一体化していた。構造主義やポスト・モダンは、自我情態現象性を否定して、超越論的構造という知性を主導的にした。 この超越論的構造知性が、実存主義を解体したと言えよう。しかしながら、問題点がある。自我情態現象を否定したとき、情態性自体が否定されるのである。情態性への意識が欠落するのである。私は、デリダには、情態性が欠落していると思う。しかし、ドゥルーズには、存している。この点をどう見るのか。 超越論的同一性構造ないしは超越論的差異において、Media Pointの情態性、すなわち、差異共振的情態性(共感性・倫理性・道徳性)が欠落している。つまり、超越論的構造をもつ点において、情態性の欠如が発生する。この点で、軽くなる、言い換えると、没倫理化するのである。 では、ドゥルーズ哲学のもつ情態性とは何か。『哲学とは何か』でアフェクトと言っている。これは、差異共振的情態性であると思う。そう、ドゥルーズ哲学は、この点では、Media Pointに達している。しかしながら、混濁していて、Media Pointと超越論的構造と混同しているのである。つまり、差異を連続化しているのである。特異性が連続的差異=微分になっているのである。
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