『ルサンチマン、反感、憎悪等の発生力学について:初期差異共鳴歓喜⇒初期同一性悲哀と他者否定⇒鏡面






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2009年02月26日(Thu)
『ルサンチマン、反感、憎悪等の発生力学について:初期差異共鳴歓喜⇒初期同一性悲哀と他者否定⇒鏡面
『ルサンチマン、反感、憎悪等の発生力学について:初期差異共鳴歓喜⇒初期同一性悲哀と他者否定⇒鏡面の他者・ライバルへの反感:同一性自己形成における内的他者の否定が、外的他者への反感の根源である』


これは、同一性自己の優越感の発生の分析に関連する問題であるが、もっと経験的に直截に理論化したい。つまり、直感に即した分析・洞察を行ないたい。端的に明快な解明をしたいのである。
 これらは、当然、他者に対する否定的心的行為である。それは、本来は内的な他者(差異)に対するそれである。
 内的他者に対して反感を覚えるのは、内的他者が同一性自己に対して「不都合」であるからである。否、端的に言えば、不快であるからである。同一性自己に嫌悪感をもたらす「対象」だからである。同一性自己の感覚に、不快をもたらすものだからである。
 だから、実に感情的なものであることがわかる。正確に言えば、否定感情的なのである。それは、スピノザの『エチカ』で言えば、悲しみの感情が源泉にあることに因る。
 端的に言えば、他者(内的であれ、外的であれ)が、同一性自己を劣等にさせる存在であるということが根因にあるだろう。ここで、シェイクスピアの『オセロ』におけるイアーゴのオセロに対する反感を想起するといいだろう。卑しい、悪人のイアーゴは高貴さをもつ将軍オセロにいわば嫉妬し、陰謀に陥れるのである。
 初期差異共振性から言うと、本来、イアーゴはオセロと共鳴して、一如であるはずである。それは、封建時代を想起する。オセロが主人であり、イアーゴは従者である。この主従関係が、秩序として肯定されていたのである。それが、近代になると、同一性自己(自我、個人)意識が発展して、初期差異共振性は崩壊するのである。イアーゴの同一性自己意識にとって、外的他者であるオセロは嫌悪、反感、嫉妬、憎悪(一言で、ルサンチマンである)を催させるのである。
 問題を発生的に考えれば、外的他者への反感の前に、内的他者への反感が生起していなくてはならない。同一性自己ないしは原同一性自己は、内的他者(差異)に反感を覚えるのである。直感では、同一性自己利益(利我主義)にとって、内的他者(差異)は不都合なのである。そう、端的に、同一性自己と内的他者とは対立しているのである。
 これまでの考察に拠れば、Media Point の初期差異共鳴状態(虚軸のゼロ点)から不連続的転移において、実軸のゼロ点へと転移し、実軸化=同一性化するが、この実軸ゼロ点転移(Media Point 実軸ゼロ点転移、MP実軸転移、略して実軸転移)において、初期段階の差異共鳴状態は否定されることになると言えよう。いわば、自然発生的に、内的他者への反感が生起すると言えよう。ここがポイントである。自然的なルサンチマンであることを押さえておこう。(言い換えると、自然的な悪魔性である。あるいは、神の悪魔性である。キリスト教の正統ドグマでは、悪は善の欠如であるが、実は、悪は神が生んだものである。ここで、ユングやヘルマン・ヘッセの善悪両面神のアブラクサスを想起する。)
 自然発生的な憎悪である。ここで、スピノザの悲しみの感情原因説を考えてみると、虚軸ゼロ点から実軸ゼロ点へと不連続的転移するとき、精神における歓喜から悲哀への転換が考えられないことはない。(W.ブレイクで言えば、無垢から経験への進展である。)
 では、反感と悲哀、どちらが先なのだろうか。それとも同時なのだろうか。実軸への不連続的転移は、同一性自己が他者(差異)を否定する作用である。だから、必然的に、他者(差異)に対して反感を覚えるのである。
 悲哀はどうだろうか。初期差異共鳴状態において、原同一性と原他者は共鳴して、歓喜の状態にあると考えられる。エデンの園、エリュシオン、常世である。双子である。光と影の共鳴状態である。そこにおいて、不連続的転移の力学が作用すると、歓喜の共鳴状態が引き裂かれて、悲哀が生じることは考えられるのである。そして、実軸化=同一性化が進展すると、悲哀から反感に変化するのではないだろうか。
 丁寧に分析しよう。実軸ゼロ点への不連続的転移(実軸不連続転移)は、+iの-iに対して、優位になる作用である。(これで、実に簡単に、同一性自己の他者に対する優越感は説明できる。)だから、実軸不連続的転移とは、悲哀をもたらし、且つ、優越感を帯びるのである。
 では、反感はどうなのだろうか。初期の不連続的転移においては、優越感は、いわば、純粋なもので、他者への反感はなく、他者への暴力と結びついていよう。ただただ、他者への能動的な否定行為である。同一性自己を鏡面に投影して鏡像自己を形成するばかりである。そう、他者は同一性自己像のヴェイルに覆われるのである。だから、優越感/暴力と言っても、単に自尊的なものである。だから、ここには、反感はまだ生じていない。
 他者への反感、憎悪、ルサンチマンが生じるには、次のステップが必要となる。同一自己/鏡像自己が形成された後、外的他者が出現したときから、反感の可能が生じると思われる(作業仮説)。それもライバルとしての外的他者である。これをどう見るのか。
 鏡面の位置にライバルの位置があると言えよう。同一性自己像を鏡面の他者に投影するが、鏡面の他者は、それと一致せずに、同一性自己は不快を催すと考えられる。このときに、反感が生起すると言えよう。
 この力学を考察しよう。同一性自己=鏡像自己は既に内的他者を否定しているのである。しかし、それは、内的他者への反感を意味していない。しかし、鏡面の他者=ライバルが出現したとき、それは、実は、否定された内的他者-iの喚起を意味するのではないだろうか。これはどういう力学か。
 そもそも内的他者の否定が鏡面に投影されて外的他者の否定を生むのである。だから、外的他者=ライバルの出現とは、内的他者の否定の心的装置(同一性心的装置)を阻害するものである。ここでこそ、反感(憎悪、ルサンチマン)が発生すると考えられる。言い換えると、内的他者の否定が反感の潜在力なのであり、鏡面の外的他者=ライバルの出現とともに、反感が現実化・実動化(エネルゲイア化)すると考えられるのである。これで本件の解明を終えたが、この解明から、漱石の陰惨無惨な『こころ』の心的力学は透明化したと言えよう。即ち、「先生」の心は、正に、同一性自己のルサンチマン力学に染まっているのである。「K」がライバルであり、それに反感を覚えて、暴力的に否定するのである。そう、このルサンチマンの原因は「奥さん」の性欲的な所有欲望である。つまり、同一性自己とは、異性に対して、性欲的所有欲望をもつのであり、それが基因となり、「先生」は「K」がそのライバルとなり、嫉視して、「K」を貶めたのである。『こころ』とはきわめて父権的な近代的自我を表現した小説であり、それは、西欧近代主義の影響を被った漱石自身の内面を描いていると言えよう。それは、また、明治近代におけるエリートの日本男性の内面を描写したものと言えよう。暗い心である。
 
オセロ (シェイクスピア)
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オセロとデズデモーナ

『オセロ』(Othello)は、ウィリアム・シェイクスピア 作の悲劇 。5幕で、1602年の作。副題は「ヴェニスのムーア人」(The Moor of Venice)。

ヴェニス の貴族 であるオセロが、旗手イアーゴーの奸計にかかり、妻デズデモーナの貞操を疑い殺す。のち真実を知ったオセロは自殺する、という話。シェイクスピアの四大悲劇の一つ。最も古い上演の記録は1604年11月1日にロンドン のホワイトホール宮殿 で行われたものである。

登場人物の心理が非常に明快であり、シェイクスピアの四大悲劇中、最も平明な構造をもつ。
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ヴェニスの貴族でムーア人 のオセロは、デズデモーナを自らの妻とし、これをよく愛している。オセロの旗手イアーゴーは、同輩キャシオーの昇進を憎み、オセロに、デズデモーナがキャシオーと通じていると進言する。真実味を増すために、イアーゴーは、オセロがデズデモーナに送ったハンカチ を盗み、キャシオーの部屋に置く。

これを知ったオセロは怒り、イアーゴーにキャシオを殺すように命じ、自らはデズデモーナを殺してしまう。だが、イアーゴーの妻のエミリアは、ハンカチを盗んだのは夫であることを告白し、イアーゴーはエミリアを刺し殺して逃げる。イアーゴーは捕らえられるが、オセロはデズデモーナに口づけをしながら自殺をする。

[編集 ] 原典

『オセロ』のもとは、ツィンツィオの『百物語』第3篇第7話にある。デズデモーナはギリシャ語 で「不運な」という意味で、この話の中では、デズデモーナは事故死に見せかけてオセロが殺す。後に錯乱し、イアーゴーを解職したが、オセロはこの罪を問われ追放され、デズデモーナの親戚に殺される。イアーゴーはこのことが知られ、拷問 の末に死亡する、という筋で、このほかは非常によく似ている。この話の中で名前で呼ばれているのはデズデモーナのみで、ほかはムーア人、旗手、などと呼ばれている。

[編集 ] 作品解説

表題の人物であるオセロは気高いムーア人 (北アフリカのムスリム )であり、キプロス の軍隊の指揮官である。オセロはムーア人であるにもかかわらず、同情的に描かれている。これはムーア人のような肌の黒い人々が悪役として描かれることが多かった、シェイクスピアの時代のイギリス文学 においては珍しいことである。オセロが黒人 であるかアラブ人 であるかについては研究者の間でも議論があるが、一般には前者と解釈されている。シェイクスピアは劇中でイスラム教 について全く触れていない。

[編集 ] 日本語訳

* 「オセロウ」岩波文庫 、訳:菅泰男
* 「オセロー」新潮文庫 、訳:福田恒存
* 「オセロ」角川文庫 クラシックス、訳:三神勲
* 「オセロー」(シェイクスピア全集 13)ちくま文庫 、訳:松岡和子
* 「オセロー」(シェイクスピア全集 27)白水Uブックス、訳:小田島雄志

ほかに、坪内逍遥 、木下順二 、平井正穂 らの訳がある。

[編集 ] 映画化

* オセロ (1922) エミール・ヤニングス 主演のサイレント映画 。
* オセロ (1952) オーソン・ウェルズ 監督・主演。
* オセロ (1965) ローレンス・オリヴィエ 、マギー・スミス 出演。
* オセロ (1986) ヴェルディ のオペラ『オテロ 』の映画化。フランコ・ゼッフィレッリ 監督、プラシド・ドミンゴ 主演。
* オセロ (1995) ケネス・ブラナー 、イレーヌ・ジャコブ 、ローレンス・フィッシュバーン 出演。
* O (2001) メキ・ファイファー 、ジュリア・スタイルズ 、ジョシュ・ハートネット 出演。舞台は現代のアメリカのハイスクール。
* Omkara (2006) 舞台は現代のインド ・ムンバイ 。アジャイ・デーヴガン、サイフ・アリー・カーン、カリーナ・カプール出演。

[編集 ] テレビドラマ化

* 未来世紀シェイクスピア (2008) AAA(トリプル・エー) 主演ドラマ。(関西テレビ )

[編集 ] 音楽作品

* オテロ - ジュゼッペ・ヴェルディ のオペラ。オテロ(オテッロ、Otello)はオセロのイタリア語名。
* ジョアキーノ・ロッシーニ も同名のオペラを作曲している。
* 序曲『オセロ』 - アントニン・ドヴォルザーク の序曲三部作『自然と人生と愛 』の第3曲。
* 威風堂々 - エドワード・エルガー の行進曲 集。原題“Pomp and Circumstance ”はオセロの台詞から採られた。
* アルフレッド・リード が戯曲の上演のための付随音楽 を作曲しており、後に演奏会用の吹奏楽曲 としてまとめられている。

[編集 ] 関連項目
ウィキメディア・コモンズ
ウィキメディア・コモンズ には、オセロ に関連するカテゴリがあります。

* オセロ (遊戯) (ネーミングの由来。詳しくはオセロ (遊戯)#オセロの歴史 を参照)


   




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