抑圧的否定と包摂的否定について:太母文化共振式(+i)*(-i)≈+1と差異共振資本共同体経済としてのニュー・エコノミー






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2008年03月03日(Mon)
抑圧的否定と包摂的否定について:太母文化共振式(+i)*(-i)≈+1と差異共振資本共同体経済としてのニュー・エコノミー
太母文化を否定的に包摂した父権文化とはどういう理論的構成をもつのか:例えば、古代ギリシア文化や古代中国文化(もっとも、後者の方が父権主義が強固であるが)。それに対して、日本の父権文化の擬制性。つまり、基盤は太母文化であり、天皇神政は父権的擬制ではないのか。
 また、以前述べたが、イタリア・ルネサンスとプロテスタンティズムの関係である。私は、後者は前者を否定的に包摂していると言った。母権文化と父権文化との関係も、否定的包摂という様相が問題であるのである。
 これは、抑圧とは違うのである。一神教の場合、旧約聖書の場合の多神教の否定は抑圧と見ていいと思う。つまり、抑圧的否定である。しかし、私が問題にしているのは、包摂的否定である。
 プラトニック・シナジー理論から言うと、抑圧的否定とは、⇒+1の反復である。それに対して、包摂的否定とは、自己認識方程式(+i)*(-i)⇒+1の左辺を内包した⇒+1である。
 しかしながら、より厳密に言えば、抑圧的否定もMedia Point を内包しているのである。だから、説明を精緻化する必要がある。抑圧的否定は、自己認識方程式(+i)*(-i)⇒+1の⇒が表現していると思う。⇒が抑圧的否定である。しかるに、包摂的否定は左辺のゼロ点であるMedia Point を抑圧ではなく、活性化させて同化吸収させていると考えられるのである。有り体に言えば、Media Point がそれなりに開いているのである(開放系)。だから、抑圧的否定はMedia Point が閉じていると言えよう(閉鎖系)。
 ここで想起するのは、イシス・オシリス神話である。これは、当然、太母文化であり、イシス(乃至は、ハトホル)がMedia Point であり、オシリスが+11の太陽(日御子、「天皇」)である。
 私は先に、イデアと現象との即非性を述べた。例えば、陽光と超越光が即非様態にあるのであり、陽光において、超越光を視ることはありえるのである。(だから、天照大神、ご光来、大日如来、お天道さま、等々の表現があるのである。)
 この場合、当然、Media Point が開放系となっているのである。もし、抑圧的否定の場合は、Media Point が閉鎖系なので、陽光に超越光を視覚(視識)することはないのである。(もちろん、絶対的に視識しないというのでは、皆無に近いということである。)
 Media Point が開放系の太母文化とは、自己認識方程式(+i)*(-i)⇒+1を変形して、(+i)*(-i)=+1の等式で表現されるのではないだろうか。自己認識方程式(+i)*(-i)⇒+1は基本的にはイデアから現象への変換、太母文化から父権文化への移行を意味するのであり、⇒の換わりに等号=を入れることで、Media Point が開放系である太母/多神教/自然宗教的文化を表現することができるのではないだろうか。だから、太母(多神教)文化等式として、(+i)*(-i)=+ 1と作業仮説しようだから、太母文化において、左辺はイシス(天照大神)であり、右辺はオシリス(「日御子」、「若宮」)である。そして、両辺が即非共振しているのである。【思うに、太母文化等式は、(+i)*(-i)∞+1で表現してもいいのかもしれない。否、共振を表現する≈の記号を使用して、(+ i)*(-i)≈+1として方が明晰である。太母文化方程式、差異共振方程式である。以下、これを使用したい。因みに、≈は宝瓶宮・水瓶座のシンボルでもある。しかし、問題は≈の記号だけでは、即非性が表現されないのである。非・否が表現されないのである。だから、⇒≈とした方が適切であると考えられる。即ち、(+i)*(-i)⇒≈+1である。さらに合理化すれば、(+i)*(-i)⇒+1≈(+i)*(-i)であろう。とりあえず、以下、簡単な太母文化共振式(+i)*(-i)≈+1を使用する。】
 以上、本稿のテーマである抑圧的否定と包摂的否定の違いを解明することができたと言えよう。即ち、抑圧的否定(父権文化)は、自己認識方程式(+i)* (-i)⇒+1における右辺の反復による左辺の否定であり、包摂的否定とは、自己認識方程式(+i)*(-i)⇒+1において、太母文化共振式(+i)* (-i)≈+1が内包されているということになる。
 だから、私説である、プロテスタンティズムはイタリア・ルネサンスを否定的包摂しているということの意味が明晰になったと言えよう。また、古代ギリシア文化、古代中国文化、日本文化の哲学的構成が明瞭になったと言えるだろう。
 今日・現代の文明史的問題であるが、ユダヤ・キリスト教的西洋文明は、正に、自己認識方程式(+i)*(-i)⇒+1の右辺中心主義であり、今日の資本主義もそうなっているのである(サブプライムローン問題)。また、日本における国家主義的資本主義(国家独占資本主義、官僚主義的資本主義)であるが、それも、右辺中心主義の一種であると考えられる。そして、戦後近代合理中心主義によって、右辺中心主義が徹底化されて、左辺を抑圧的否定していると考えられるのである。だから、戦後日本は、父権文化主義なのである。戦後以前にあった左辺の太母文化共振式(+i)*(-i)≈+1性を完全に喪失しているのである。三島由紀夫が慧眼にも説いた「断絃の時」が発現したのである。日本古来の太母文化が喪失しているのである。文化的亡国状況なのである。
 ところで、私はこれまで、資本主義は差異共振価値(差異価値)を同一性価値(貨幣・交換価値)へと変換していると述べているが、差異共振価値とは、自己認識方程式(+i)*(-i)⇒+1の左辺であり、同一性価値が右辺であると考えられるのである。
 グローバル経済の問題であるが、確かに、ITイノベーションによって、差異共振価値を高めたが、同一性中心主義が強化されてしまっているのである。それが、サブプライムローン問題である。つまり、新たなグローバルな差異共振価値を創造したが、出口が未だに右辺中心主義=同一性中心主義であり、これはまた、国家主義的資本主義(現代日本資本主義)にも当てはまることである。
 問題は、この同一性中心主義が諸々の差異共振価値を破壊・解体していき、ガン細胞のように、大前提の差異共振価値である自然(人命を含めて)・社会・文化等を破壊していることである。
 今日、新たにMedia Point が開放系になり、差異共振エネルギーが発動していると考えられるのである。だからこそ、また、同一性中心主義の反動(反作用)が病理的に過剰強大なのである(ブッシュ/ネオコン、小泉構造改革、サブプライムローン他)。
 問題は、差異共振エネルギー、差異共振価値に則したエコノミー構築が必要なのである。私はこれまで同一性を包摂した差異共振経済を説いているが、それはそのようなものである。つまり、資本・貨幣を包摂した差異共振共同体経済である。国家主義とは、正に、同一性中心主義である。ヘーゲルの国家理性主義である。しかしながら、新自由主義的な小国家主義は、巨大資本のもつ同一性中心主義によって差異共振価値が解体されるのである。
 今は抽象論でしかないが、差異共振エネルギーに則したエコノミーは、差異共振共同体エコノミーであると考えられる。個々の人間のもつ差異共振価値が共振して新しい差異共振価値エネルギー、新しい差異共振エコノミー・エネルギーを創造すると考えられるのである。つまり、差異共振資本主義が新しいエコノミーとして考えられるのである。これは、同一性価値を目的にするのではなく、同一性価値(合理性)を包摂した差異共振価値の創造を目的(エンテレケイア)とするエコノミーである。脱同一性価値としての差異共振価値創造エコノミーである。今はここで留めたい。


   




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カレンダ
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