ps理論の先駆としてのフッサール現象学:ハイデガーは二流の哲学者である






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2010年02月04日(Thu)
ps理論の先駆としてのフッサール現象学:ハイデガーは二流の哲学者である
文庫本で50ページに満たない長さながら、フッサール現象学のエッセンスが凝縮されている。
 ps理論は、フッサール現象学(超越論的現象学)が先駆であり、また、差異論的進展である。
 思うに、フッサール現象学に欠けているものは、内的他者性であり、自己と他者との即非的共同性である。しかしながら、それを除けば、ps理論のアウトラインを記述していると言えるほどである。
 フッサールの失敗は、ハイデガーを弟子にしたことである。鬼っ子であり、画期的な現象学を破壊した悪魔的「弟子」である。
 因みに、ハイデガーの存在論であるが、それは、有=存在=物質の思想と超越論的自我の思想を結合させた折衷的思想である。ここには、他者性(倫理・道徳性)が欠落しているのであり、物質主義的唯我論であると言えよう。

ブリタニカ草稿 現象学の核心

エトムント・フッサール 著 , 谷 徹 翻訳
現象学の始祖フッサールが、ブリタニカ百科事典の求めに応じた四つの草稿の集成。成熟した思索において、「現象学とは何か」、その核心を語る。
ブリタニカ草稿 現象学の核心

* シリーズ:ちくま学芸文庫
* 定価:1,365円(税込)


この本の内容

現象学の始祖エトムント・フッサールが、『ブリタニカ百科事典』の求めに応じ、「現象学」の項目のために執筆した、ドラマチックな推敲のあとが窺える四つの草稿の集成。変化しつづけたフッサールの思索が成熟した時点で書かれた本書は、まさに“現象学とは何か”その核心を語る。そのため、完成稿(第四草稿)は、始祖自身による最も完備した好適な入門書ともなっている。これら草稿は、ハイデガーとの共同作業を経て完成したが、とくに第二草稿には両者の一致と相違が如実に現れていて、20世紀を主導した両者の現象学的哲学の本質を考えるための重要なヒントもここにある。詳細な訳者解説を付す。
この本の目次

第四草稿(最終稿)(純粋心理学、その経験の場、その方法、その機能
現象学的心理学と超越論的現象学
超越論的現象学と絶対的に基礎づけられた普遍的学問)
第一草稿(「純粋」心理学としての心理学的現象学
心理学的現象学との対比における超越論的現象学)
第二草稿(改訂の試み)(現象学の理念と意識への還帰
純粋心理学の理念
現象学的心理学と超越論的現象学)
第三草稿の序論部分
第三草稿の結論部分
http://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480088178/

参考:

Japonesian Trans-Apocalypse:Trans-Modern New Platonic Trans-Creation

パリでの講演をもとにした、フッサール晩年の著作である本書では、『イデーン』ではほとんど触れられなかった、間主観性や他我についてが論じられている。


後期フッサールは、『イデーン』などの中期から大きく変化した、とたまにいわれる。形而上学へ近づいた、とか、独我論を抜け出すために間主観性という考え方を提示した、とか、そんな風にいわれているようだが、実はそんなことはまったくない。
http://www.geocities.jp/ittokutomano/cartesian.html


フッサール『イデーンT』


1.フッサールの情熱

日本語訳の冒頭に掲載されている「あとがき」で、フッサールは次のようにいっている。

筆者は今老境にいたって、少なくとも自分自身としては、完全に、次のように確信するにいたっている。すなわち、自分こそは一人の本当の初心者・端緒原理を掴んでそこから始める人間であると、こう自ら名乗り出てもよいで あろう、と。」

いつでも真摯に哲学してきたフッサールの、静かなる情熱が感じられる。私はこういう文章に、結構じーんとくる。

 そして彼は、さらに次のようにいう。

「現象学的哲学の全般的な研究地平は、いわばその地理上の主要構造の面では、露呈されおえ、本質的な問題層と本質的な接近方法とは、解明されおえたわけである。筆者は今、真の哲学の無限に開かれた土地、その『約束の地』 が、自分の前に拡がっているのを見る。その土地が完全にもう開拓され尽くすありさまを、余命いくばくもない筆者自身は、もはや体験することはないであろう。」

 自らの哲学的成果がどれほどに画期的なものだったか、フッサールはよく自覚していた。

 しかし、彼が切りひらいた「方法」によってその後飛躍的に深化するであろう諸学問の展開を、彼はその予告通り、みることはできなかった。

 ばかりか、残念なことに、現象学はいまだその真価を理解されないまま、過去の思想になろうとしているのだ。

 フッサールのやってのけた大事業は、これからもう一度吟味し直し再評価される必要があると私は思う。

 彼の成し遂げたことは、いったいどのようなものだったのか。

 ここで少し、みてみることにしよう。

http://www.geocities.jp/ittokutomano/ideen.html

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