検討問題:フッサール現象学と「超越論的主観性」:客観的空間把握は主観的空間把握が先立つ






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2009年06月19日(Fri)
検討問題:フッサール現象学と「超越論的主観性」:客観的空間把握は主観的空間把握が先立つ
今は問題提起だけである。新しい地域に来て、巨大なスーパーがあり、最初、中で迷ってしまったが、今は、中で方向感覚がつくようになった。
 これは、客観的認識というよりは、主観的認識である。主観性の「勘」に基づくと思われる。
 つまり、⇒が基礎であり、⇒+1が主観的空間認識であり、+1だけを取り出すのは、客観的認識であり、唯物論的である。
 PS理論はこの点については解明済みであるが、今の時点で少し考えたい。
 「近代化」によって、認識は客体へと向けられ、主体・主観はきわめて疎かにされてきた。この超越的主観、絶対的主観の衰退が今日の日本の衰退をもたらしたとは言えよう。
 本来、哲学が超越的主観・絶対的主観を説くべきものであったのであるが、フッサール現象学をハイデガーがまったく勘違いしたために、西洋哲学において、大混乱が起きたと考えられる。ハイデガーによる「災禍」がポスト・モダンの制約になった一面がある。
 日本の戦後の哲学は、ほとんど西洋哲学の受け売りであり、フッサールと同時にハイデガーをも批判なく受容してきたのである。本来、フッサールとハイデガーの違いは、歴然としているのに、それに気づかないというのが愚鈍である。
 思うに、哲学を学ぶ人は、あまり、文学に親しんでいないらしい。文学に親しんでいる人であれば、ハイデガーの『存在と時間』は、文学的な内面の叙述であることがすぐわかるのである。つまり、内在的な主観性の叙述である。
 それに対して、フッサール現象学の「超越性」はきわめて根源的であり斬新なのである。既に構造主義を乗り越えているのである。換言すると、トランス・モダンの原点に達しているのである。
 私にはなにか不思議に思えるが、どうして、フッサール現象学の「超越性」をそれ以後の西洋の哲学者はほとんど誤解したのか。
 私の推測では、ユダヤ文化と近代西欧文化の本質的な違いがそれを説明するように思える。即ち、ユダヤ文化は、超越性を保持した文化であり、近代西欧文化は超越性を否定して、自我・物質性を中心にした文化であるということである。今はここで留めたい。 

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