Media Pointと20世紀欧州哲学・思想:フッサールとハイデガーの分水嶺:現代西洋哲学混迷






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2009年02月13日(Fri)
Media Pointと20世紀欧州哲学・思想:フッサールとハイデガーの分水嶺:現代西洋哲学混迷
今は余裕がないので、ざっと述べたい。
 ハイデガー/デリダの存在/差延の領域等の位置確認をしたい。先に、Media Point(以下、MP)の実軸面(以下、実面)がそれであると言った。図式化すれば、⇒/+1の⇒の先端と/の接点がそれであろう。
 次に、フロイト/ラカンの「無意識」は、⇒/+1の/であると考えられる。それは、ラカンがいみじくも言ったように、言語の「無意識」である。つまり、同一性の構造である。そう、/とは構造主義の構造でもある。さらに言えば、それは、カントの超越論的形式と言えよう。
 問題は、ドゥルーズの「差異」やラカンの現実界の位置なのである。
 ドゥルーズの「差異」について考えよう。私は以前、ドゥルーズの哲学はほとんど構造主義であると言った。そうならば、ドゥルーズの「差異」も「構造」である。そう、連続的差異であるその「差異」は、確かに、「構造」と考えるとわかりやすい。
 ドゥルーズの致命的な誤謬は特異性を連続的なものと理解していることである。だから、「差異」を「構造」にしてしまったと考えられるのである。
 特異性ないしは特異点は、Media Pointであるが、差異を連続的なものにしたために、Media Pointから外れて、「構造」になったと考えられる。
 ということで、ドゥルーズの「差異」は「構造」ということになった。それは、⇒/+1の/で、フロイト/ラカンの「無意識」と等価となる。
 しかし、そうすると、『アンチ・オイディプス』は何であったのであろうかということになる。例えば、「欲望する諸機械」とは何だろうか。この問題は意外に難しいので、後で詳述したいが、簡単にここでは考察しよう。
 今の直感で言えば、やはり、ドゥルーズの「差異」は精神分析の「無意識」と等価である。精神分析の「無意識」とは、ラカンの「想像界」と見れば、多元性を内包しているのである。そう考えると、「欲望する諸機械」の多元性もそれで説明できるのである。この問題はここで留めておきたい。
 では、ラカンの現実界の位置はどうなるだろうか。これこそ、構造主義を超えるものがあるだろう。
 しかしながら、これは、ハイデガー/デリダの存在/差延に近いのではという直感がある。ラカンは、一種の不連続性を見ている。穴という発想をもっている。そうすると、ハイデガー/デリダの発想に近いと考えられる。
 ただし、垂直的な超越性は認識していないと考えられる。つまり、ラカンは有理数と無理数との不連続性を見ているのであり、超越性と同一性の不連続性を見ているのではないのである。だから、やはり、ラカンの現実界とは、ハイデガー/デリダの存在/差延と等価と見ることができるだろう。
 以上を整理すると、(+i)*(-i)⇒+1を変形させて、(+i)*(-i)⇒/+1とすると、ハイデガー/デリダ/ラカンの一部は⇒と/の接点に中心があり、フロイト/ラカンの一部/ドゥルーズは/の構造に中心があったと言えよう。
 フッサール現象学は、⇒を唱えたことと比較すると、彼らは後退しているのである。
 そう見ると、何度も繰り返すが、ハイデガーに因るフッサール現象学の誤解がその後の哲学の混迷の最大の原因と考えられる。


   




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カレンダ
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