日本の衰退という現実を認める:復興は可能か






2007年07月29日(Sun)
日本の衰退という現実を認める:復興は可能か
日本の現状を理論的に言えば、近代主義の末期症状であろう。近代合理主義が物質主義・唯物論を形成して、拝金主義を助長した。経済的唯物論が蔓延した。
 人間主体から言うと、近代的自我主義であり、哲学的に言えば、同一性中心主義である。これは、反個人主義である。自我主義と個人主義は、似て非なるものである。
 この没個人主義を生む日本社会の圧力は何だろうか。私は、学生の頃、最近は見ないが、そして、その後、アクの強さで嫌いになったが、あるピアニストの話しを聴いて、個性が自分に足りないと思い、個性的でありたいと強く思うようになった。とまれ、個が重要であるという思想は、その後、変わらない。
 個は、自我とは正反対である。個は、自己に誠実であるのであって、外界は、言わば、二義的である。自我は、外界中心で、見えの世界、顕示の世界に生きている。人の目を気にして生きている。
 このように書いてくると、日本の衰退の哲学的意味が見えてくるだろう。没個主義で、自我中心主義になってしまったことだろう。
 創造、独創、アイデア等は、個主義から生まれるのである。政治家がわかりやすいだろう。政治家に個がなくなっているのである。世襲議員は、自力で切り開いて来なかったから、単に、自我が肥大しているだけである。
 個とは孤独である(個独)。孤独を恐れ、群れる日本社会には、未来はないだろう。
 そう、日本人全体が虚弱になっているのである。端的に言えば、退化しているのである。文学で言えば、大江健三郎の退化があるだろう。教養主義を模倣しているだけである。音楽、美術も枯渇しているだろう。科学嫌いも多い。
 何度も繰り返すが、これは、近代主義の帰結である。近代主義を乗り越えるはずだったポスト・モダンは、連続性に後退したために、近代主義の同一性構造を乗り越えられなかったのである。
 日本の未来は厳しい。退化する日本は、滅びるのだろう。


   




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カレンダ
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