トールキンのいう準創造とは何か:同一性主義から差異共振主義へ:近代からトランス・モダンへ






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2008年01月11日(Fri)
トールキンのいう準創造とは何か:同一性主義から差異共振主義へ:近代からトランス・モダンへ
今は余裕がないので、詳しく論じられないが、トールキンが『指輪物語』で目指しているのは何だろうかと思う。ファンタジーを一見逃避的であるが、それほど単純ではない。
 私は『指輪物語』を読んで、ヴィジョンのもつ現実喚起力を感じた。簡単に言えば、想像力である。また、私はダンテの『神曲』も想起した。ヴィジョンの力とは、夢のもつ力と同質だと思う。
 とまれ、今簡単に言うと、言語という同一性をもちいて、ヴィジョンを喚起する。このヴィジョンは何なのかということである。リアリズムならば、言語同一性が、同一性主義へと展開して、四次元時空間的現象世界を喚起する。しかし、ファンタジーは、言語同一性がヴィジョンへと展開する。これはどういうことなのか。
 そう、内的なヴィジョンと言語同一性が結びつくのである。内的なヴィジョンとは、端的に、差異共振的なエネルギー、つまり、超越的光のヴィジョンである。だから、夢のヴィジョンときわめて似ていると思う。そう、同一性を包摂した差異共振的ヴィジョンであり、トランス・モダン的想像力と言えそうである。今日、ファンタジー・ブームが続いているのは、トランス・モダン的想像力が一般にはたらいているからではないだろうか。同一性主義のように四次元時空間にヴィジョンを展開するエネルギーが少なくなり、差異共振的なエネルギーが活性化しているので、ファンタジーを受け入れられているのではないだろうか。つまり、同一性主義への志向から、差異共振主義への志向へとエネルギーが傾斜しているからではないのか。
 トランス・モダンとしてのファンタジーである。これは、ファッションでも確認できたことである。


   




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カレンダ
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