自己愛の方程式:鏡像問題:超越的極性力と自己同一性欲望






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2009年11月14日(Sat)
自己愛の方程式:鏡像問題:超越的極性力と自己同一性欲望
テーマ:Media Point/精神的フィルター

小野寺光一氏が、スウェーデンボルグの霊学を紹介していたが、興味深いのは旧約の蛇が自己愛を意味するという説である。
 蛇はもともとは、死と再生、永遠回帰の象徴である。母権文化の象徴である。
 旧約は当然、父権主義であるから、本来、神獣の蛇が、邪悪な動物に転換されたと考えられる。
 思うに、差異共振性が連続化した場合、偶像崇拝になる。これを、初期一神教は正しく批判したと考えられる。
 差異共振の連続化とどうも自己愛は関係しているように直感される。これについて検討したい。
 これは当然、鏡像の問題に関係する。人間は鏡に映った自己像を自己と確認するが、チンパンジーはそれが不可能である。
 鏡像の問題については、以前、かなり検討したが、結局、不明瞭のままだったので、ここは、明確にするいい機会である。
 自己主体は+iであり、他者は-iである。そして、最根源的現象は、差異共振現象であり、+iと-iの即非様態である。「わたし」は他者であり、他者は「わたし」である。しかし、「わたし」は「わたし」である。これは、(+i)*(-i)⇒+1である。
 連続化ないし自己同一化とは、+i⇒-iのエンテレケイア的帰結の+i=-iである。
 この鏡像的自己同一化とは何か。最根源ないしは最初期の差異共振現象(差異共振エネルギー)があるが、それが鏡像に対したときに、自己同一化が生じると考えられる。
 具体的に考察しよう。例えば、「わたし(小児)」が「山」を見る。「わたし」は「山」であり、かつ、「わたし」は「山」ではない。この不思議な感覚が起る。次に、鏡を見る。すると、そこに、鏡像が生じる。この鏡像に対して、「わたし」は鏡像であり、かつ、「わたし」は鏡像でないという差異共振現象が起る。
 しかしながら、人間は、+iに傾斜しているので、鏡像を同一性化するのである。つまり、他者-iを、+iと一致させるのである。これが、+1の意味であろう。
 つまり、鏡像的自己同一性化によって、他者-iは、他者ではなくなり、同一性化+1されるのである。
 とまれ、本題の自己愛であるが、それは、当然、鏡像的自己同一性化が生まれたときに、発生すると言えよう。差異共振現象を極性力(引力と斥力:超越的極性力:プラトニック・エロース?)に拠ると考えられるが、同一性化の力学は、極性力(「即非力」)を否定して、自己主体と他者を同一性で一致させるという連続化の力学をもつと考えられる。
 この連続化の力は、同一性力であり、端的に、欲望と言えよう。つまり、自己愛とは、自己同一性欲望なのであり、差異共振という極性精神力とは似て非なるものなのである。
 問題は、「愛」という用語であり、自己愛とは、自己同一性欲望であり、欲望のことである。
 だから、自己愛ではなく、自己欲望ないしは自己欲が正しい。
 そう、エロース(エロス)という言葉も同様に誤解されているのである。プラトンが用いたエロースとは、超越的志向性である。つまり、差異共振的志向性である。それが、同一性欲望(物質的欲望)に転化されてエロス(官能)になったと考えられる。
 異性愛にしろ同性愛にしろ、本来は、霊的である。それが、同一性欲のために、物質的になっているのである。つまり、異性欲、同性欲になっているのである。
 ということで、用語(term)を整理する必要がある。
 霊的極性力を超極力と、暫定的に、呼びたい。そして、自己愛は、自己同一性欲望であり、自同欲と暫定的に呼びたい。
 だから、愛やエロースは廃止することになる。ならば、友愛は、超極力にならないといけない。つまり、友愛は超越的なのか、自己同一性欲望的なのか、未分化であり、曖昧ということである。
 ここで、留める。
 

参照:

聖書の中で、蛇という単語を「自己愛」という意味で解釈しているが同じように聖書の中での他の部分を引用して 蛇という単語が「自己愛」という意味で使われていることを、検証しているのである。

http://archive.mag2.com/0000154606/20091112062616000.html

2009/11/12 06:26
国際評論家小野寺光一の「政治経済の真実」


   




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