再考:イデア魂(「霊魂」)について:虚軸ゼロ点と実軸ゼロ点:トランス・モダンとモダン






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2009年09月26日(Sat)
再考:イデア魂(「霊魂」)について:虚軸ゼロ点と実軸ゼロ点:トランス・モダンとモダン
先に、本件について問題提起した
http://ameblo.jp/renshi
/entry-10350743905.html
が、どうも整合性に問題があるので、さらに別様に考えた。即ち、イデア魂(「霊魂」)とは、虚軸のMedia Point、つまり、虚軸のゼロ点ではないかということである。この方が整合性があるのである。即ち、イデア魂とは、(+i)*(-i)、言い換えると、超越的極性である。そうすると、イデア界も虚軸にあり、実に整合的となる。伝統的には、あの世・彼岸・冥土・冥界・冥土・霊界・極楽浄土・天国等(地獄は一変種であろう)とは、虚軸=イデア界となる。死者の「霊魂」はそこに「眠っている」のである。しかし、本当は眠っていない。それは、「霊」的活動をしているだろう。
 そして、一般的には時熟すれば、現象界へ「降誕」するのである。それが、1/4回転であり、⇒+1となるのである。 (折口信夫の貴種流離譚は、ここから説明ができる。また、天孫降臨も説明できる。)
 問題は、⇒-1、-1の問題である。これは、やはり、マイナス・エネルギー(負のエネルギー)と見るのが正しいだろう。つまり、現象化とは第一義的には、プラス・エネルギー(正のエネルギー)であり、身体(「物質」)化である。
 そして、身体的成長・発達が終了すると、今度は、マイナス・エネルギー(⇒-1)が賦活され出すのである。
 これは、心、魂、精神等の内面の発達に関わるのであり、初動的には、無意識的過程である。何故なら、意識は最初は、プラス・エネルギー(⇒+1)に関係し、外界的であるからである。
 このマイナス・エネルギーの活動は、プラス・エネルギーとはまったく異質なものなので、外界的意識には理解できないし、また、正反対な性質なので、齟齬・葛藤・苦悩を発生させると考えられる。
 このマイナス・エネルギーのプロセスとは、これまで検討してきたように、虚軸ゼロ点、ないしは、虚軸への回帰への志向を意味すると思う。換言すれば、宗教的ないしは神秘的な衝動を意味しよう。
 そして、負のエネルギーの帰結は当然、死であり、「あの世」への回帰である。
 ということで、⇒-1はいちおう、従来通り、説明できたことになる。
 ここで、現実的な問題に少し触れると、モダンは、⇒+1の帰結の+1の世界である。しかし、当然、負のエネルギーが発動するのであるが、虚軸世界、イデア界を否定しているので、そのエネルギーが反動化して、暴力的になり、アイロニカルな没入を発生させると考えられる。つまり、歴史・理論的には、ポスト・モダン化である。
 しかしながら、今や、トランス・モダンのニュー・エポックである。これは、内面的には、虚軸・イデア界への回帰の志向であるが、政治経済的には、差異共振資本政治経済を意味すると考えられる。これは、自由共同体主義(リベラル・コミュニズム)を意味する。
 言い換えると、負のエネルギー(イデア・エネルギー、霊的エネルギー)をもった差異共振資本政治経済=自由共同体主義ということになる。これは、キリスト教的用語で言うと、聖霊的な政治経済であり、ゾロアスター教的には、スプンタ・マンユ⇒アフラ・マズダー的政治経済である。(もっとも、キリスト教はゾロアスター教の一つの一神教的変異である。)
 結局、根本的に重要なことは、正のエネルギー(⇒+1)と負のエネルギー(⇒-1)が不連続的であること、相互に絶対的差異であることである。
 言い換えると、脱連続的同一性化、脱構造化(脱構築化)が絶対的に必須であることである。
 その点、オバマ/鳩山「ロックフェラー」路線は、ポスト・モダン且つトランス・モダンなので、中途半端なのである。

追記:フロイトが晩年、自身の精神分析説を覆す「死の欲動」説を唱えた。これは、負のエネルギーの一つの様態を指していると考えられる。
 問題は「性欲」・「エロス」である。これをどう見るのか。単に、正のエネルギー・身体的欲望の問題と見るのか、それとも、負のエネルギー・精神的衝動にも関わっていると見るのか。プラトンが説いた「エロース」とは、当然、後者である。
 虚軸ゼロ点から実軸ゼロ点への転換が「死」から「生」への転換(誕生)とするなら、性欲とは、本来、それを反復する意味合いがあるのではないだろうか。つまり、性欲とは、本来、精神的身体欲望である。しかしながら、近代化=「物質」化しているので、精神性が欠落して、単に、身体欲望となっているのである。
 以前、モームの『月と六ペンス』について、霊的身体ということを述べたが、これが、本来の性的衝動に関係しよう。
 ということで、プラトンの「エロース」はいわば、究極的な性愛である。しかしながら、本来的には、精神的身体衝動である。スピリチュアル・フィジカル・デザイアである。

追記2:さらに考えると、負のエネルギーが入ると、それは、+1を「脱構築」するのである。そうすると、フィジカル・デザイアは、目的から離れる。フィジカルさは、単に志向性の対象に過ぎない。
 思うに、スピリチュアル即非フィジカル的デザイアである。

追記3:伝統的に、「天」というのは、虚軸=イデア界ということになろう。そして、当然、「地」は実軸=現象界である。
 比較神話学的に興味深いのは、父権的神話は、「天」と「地」を絶対的に分離してしまったことである。つまり、超越神とは、「天」に居て、「地」と隔絶したものであるという観念である。
 それに対して、母権的神話は「天」と「地」とを、本来は、即非的に捉えていると思う。しかしながら、後代において、連続化が起きて、堕落したと思われる。
 そして、そのような背景において、一神教が生まれるのである。それは、「天」と「地」を隔絶化したのである。
 しかし、これは、極端化である。即非的モードを捉えていないからである。
 では、父権的神話において、「天」は「父」となるが、いったい、この「父」というジェンダーはどこから生まれたのか。
 ここで、哲学的に説明しておくと、母権的神話においては、本来、Media Pointがあり、即非性ないしは二一性があった。これを父権的神話は破壊して、二元論(二項対立)化するのである。このときの優位項が「天」=「父」であり、劣位項が「地」=「母」である。(ユダヤ・キリスト教では、「母」さえなくなる。)
 とまれ、「父」の発現は、父権的神話を見ることで理解される。それは、英雄神話である。「母」=「混沌」の殺戮があり、そこから、「天」と「地」を分離創造するのである。しかしながら、「母」とは正しくはMedia Pointであるが、それを、天地未分化と歪曲・曲解するのである。
 この父権的英雄であるが(古事記では、スサノオ)、これは、端的に、⇒+1の⇒の先端のエネルギーを意味するだろう。つまり、同一性志向性エネルギーである。これが、即非性・二一性を破壊して、二項対立を生むのである。正に、モダンの原型である。これが、「父」である。「父」は「母」の殺戮という「原罪」をもっているということになるのである(西洋文明の「原罪」でもある)。
 では、なぜ、超越的な「天」を「父」が支配するのかと言えば、それは、同一性志向性エネルギーの根源は、やはり、Media Pointであり、そこにある虚軸の「天」性を帯びているからではないだろうか。
 考えてみると、「父」とは実は、本来の「天」ではなく、「地」であり、否定された「母」とは本来の「天」である。この価値倒錯が父権的神話・宗教には起きていることを確認するべきである。「地」とされた「母」にこそ、本来の「天」(虚軸ゼロ点)があるのである。(文学で、地下が重要な空間となるが、それはこの視点から説明できよう。)


   




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