超越的同一性像と同一性自己の癒着の力学について:同一性志向性が差異共振像(鏡面)を鏡像化する






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2009年02月23日(Mon)
超越的同一性像と同一性自己の癒着の力学について:同一性志向性が差異共振像(鏡面)を鏡像化する
以下で述べられている超越的同一性像と同一性(志向性)との癒着の力学について精査したい。
 この問題は、同一性主義のもっとも核心的な問題と言えよう。いったい投影するとは何か。鏡像と同一化=癒着する同一性力学とは何か。きわめて微妙な問題であり、用語が粗雑・粗略になりやすいので、慎重に検討したい。
 いったい、同一化とは何だろうか(精神分析では、転移であろう)。単純に言えば、本来、差異であるものを同一性にするという強要・暴力・狂気である。
 理論的に言えば、同一性志向性意識の「拠り所の無さ」、即ち、根拠の不確定さ・曖昧さから、同一化欲求があると考えられる。つまり、根拠の不確定さ・曖昧さから発する同一性根拠欲求から、同一化・癒着化が起こるのではないか。
 同一性志向性意識にとり、根拠の不確定さ・曖昧さは、正に、頼りないことである。自己確定ができない事態である。だから、鏡像が望まれるのである。鏡像的同一性像が同一性志向性(同一性自己志向性)意識にとって同一性自己根拠になると考えられるのである。
 つまり、同一性志向性は同一性根拠を希求するのである。そして、超越的同一性という鏡面に映る同一性像こそが、同一性根拠となると考えられよう。
 問題は先に述べたように、超越的同一性と同一性自体とはズレがあることである。つまり、超越的同一性と端的な同一性自体とは不連続であることである。
 結局、同一性自己志向性が超越的同一性鏡面に投影する同一性像とは、「不正」占拠なのである。何故なら、超越的同一性に内在する超越性を否定して、自己像を押しつけるからである。そう、端的に、投影とは、自己像の押しつけ、つまり、同一性暴力なのである(これは、端的に、西洋文明の本質的特徴であると言えよう。最近、死後忘却された感のあるサイードの説いたオリエンタリズムとは、正に、この西洋文明の同一性暴力と言えよう。)。
 ということで、本件の問題は、同一性暴力が解明である。同一性を超越的同一性に押しつけて、同一性自己を優越化するのである。(だから、同一性自己の優越意識の根因は、超越的同一性の超越性と同一性志向性のもつ差異志向性への優越性との合致にあると言えよう。)
 しかしながら、押しつけとは何か、という問題も発生するのである。ここで根本的に考えよう。
 Media Point において、差異共振像があると言った。これは、これまで述べたように、「私は山であり、且つ、山ではない」というような即非的様態である。つまり、自己対象は山であり、それと即非関係にあるのである。
 結局、差異共振像における対自性(⇒-i)があるのである。この対自性が、同一性志向性と合致すると考えられるのである。正確に言えば、内的な対自性と同一性志向性の対象とが合致するということになる。言い換えると、内的他者を同一性志向性の同一性像に合致させると言えよう。だから、端的に、この合致(同一化=癒着化)とは、同一性志向性の帰結であると言える。正に、鏡面の他者(超越的同一性像)を同一性化することである。同一化=癒着化あるいは投影とは、端的に、同一性志向性の作用と考えられるのである。同一性志向性が差異を同一化=癒着化するのである。
鏡像とは正に、差異の鏡面に投影された同一性像なのである。
 付録的に言うが、「悪魔」のルシファーとは、同一性志向性であり、「悪魔」のアーリマンとは、同一性像のことであろう。そして、近代主義とは、二つの「悪魔」の帰結である。Media Point の否定なのである。
 
参照:

《超越的同一性像という鏡面に同一性自己を投影し、反照したものが鏡像であり、その結果生まれる鏡像的同一性自己(自我)とは、超越性と同一化・融合化することにより、無自己批判的に、自己を優越化していると考えられるのである。そして、盲目に優越化した独善・独裁・独断的同一性自己は、当然、Media Point における他者・差異を否定・抑圧・排除するのである。というのは、本来、同一性志向性とは、差異志向性を否定するので、今や、優越化した同一性自己(自我)は、内在し、再帰的に活性化する差異志向性を無視するからである。換言すると、差異志向性を否定する同一性志向性力学に基づく同一性自己は、今や、超越的同一性と無批判に融合・同一化(同一性主義化)しているので、差異志向性が再帰的に活性化しても、それを否定し、いわば自動的・機械的に、他者・差異を否定・抑圧・排除・差別することになるのである。》
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