バッハのカンタータを聴いている:フランドルとメディア生活空間 |
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2006年11月12日(Sun)
バッハのカンタータを聴いている:フランドルとメディア生活空間
収納されていたCDをたまたま取り出して、バッハのカンタータを聴いている。
"Aus der Tiefen rufe ich, Herr, zu dir" BWV131 フィリップ・ヘレヴェッへ指揮、コレギウム・ヴォカーレの演奏である。 http://www.amazon.co.jp/gp/product/B00002ZZ57 /sr=1-2/qid=1163315644/ref=sr_1_2/249-9325302 -2790723?ie=UTF8&s=music Collegium Vocale Ghent (Orchestre) であるから、ベルギーの楽団である。 とまれ、古楽器の、上質の、上品な、やわらかな、暖かな、トーンで、好演である。平和な、楽園の世界である。いわゆる、現実の荒廃し切った世界とは、正反対である。まぁ、自殺者が出るのも、ある意味では、当然である。また、ヒーリング等が流行るのもわかる。 どうして、こんな殺伐荒廃した世界になってしまったのだろうか。小泉政権となって、日本は、活気がなくなり、荒廃したように思えるのである。金の亡者が、作り出した世界である。金、金、金、金、金、金、・・・。 ところで、今、私にとって、いちばん、本質と思えるのは、不思議なことに、実家の田舎の地域の海に注ぐ川土手の道の光景である。別に何もないのだが、その光、川面、緑の木立、潮の空気、等々、これらである。それらが、エッセンシャルである。そう、正に、地霊コスモスである。日本の自然メディア空間である。これが、私にとって本質であり、実体である。後は、空無、夢幻のようなものである。ちょうど、シェイクスピアの晩年の『嵐(テンペスト)』の終りの言葉に似ている。ヒンドゥー教・仏教的である。空であるが、空の背後にある本質界があるのである。私の場合は、自然である。自然的超越性、自然的メディア空間である。 近代日本、現代東京には、これらが、まったく欠落しているのである。だから、殺伐荒廃しているのである。日本の地霊・神である自然メディア空間を喪失しているのである。これを、復活させないと日本は、精神砂漠、精神飢渇飢餓で、衰亡するだろう。 とまれ、一言で言えば、近代主義によって、日本は、精神的窒息状態なのである。精神的死に体、生ける屍である。 バッハにもどると、ベルギーの楽団で、やはり、独特の親密な雰囲気をもっている。精神の雰囲気である。静謐さ、なにかフェルメールのような落ち着いたトーンである。地についた生活。直観で言えば、フランドルには、生活に、メディア空間があるのである。フッサールの言う生活世界があるのである。近代を超えた普遍的なメディア空間が生活・現象界に息づいているのである。メディア生活空間と言ってもいいだろう。
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