着物の左前とは何か:日本伝統文化が西洋文化に根こそぎにされた!






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2009年09月18日(Fri)
着物の左前とは何か:日本伝統文化が西洋文化に根こそぎにされた!
日本において、洋服が当たり前になり、和服・着物はマイナーである。
 たまたま、着物について調べる機会があったが、左前という用語に関して、とんでもない勘違いをしていることがわかり(無知!)、また、女性服において、和服と洋服で重ね合わせる仕方が逆なのを知って、愕然とした。
 今日、女性が洋服を着るとき、左前になるのであるが、これは和服的には、死者の服装である。つまり、今日の日本の女性は大半、死者の服装をしているということになる。これまで、日本文化伝統が破壊されたというのは、明治維新と戦後近代化に原因があると考えられるが、とりわけ、後者に問題である。
 女性はこの点で最大限、怒るべきである。途方もない文化破壊が行われたのである。着物回帰である。

参考:
written by lumi on 和服の基礎知識(1)着物とは

短期の連載です。10回くらいの予定。伝統の衣服というのに、どうにもよく
分からない和服について少し親しんで頂けたらという企画です。

さて日本の衣服の様式も時代に沿って随分変わってきているのですが、現在
の和服の形式はだいたい桃山時代から江戸時代初期にかけて固まってきたも
のです。

この様式では基本的には男女とも肌に直接着る「肌襦袢(はだじゅばん)」、
その上に着る柄の入った「長襦袢(ながじゅばん)」があって、その上に表着と
なる「長着(ながぎ)」を着ます。普通単に「着物」といえばこの「長着」の
ことを言う訳です。

洋服と和服のおおまかな違いを挙げてみましょう。

(1)洋服では男性は右前、女性は左前だが和服は男女とも右前(*1)

(2)現代の洋服は曲線裁ちが普通だが、和服は必ず直線裁ちで作られる。
そのため身体と服の間に隙間が多く、また「洗い張り」などという
特殊な洗濯方法が可能である。

(3)現代の洋服はボタンやファスナーで留めるものが多いが和服は
  紐や帯で留める。

(4)結果論であるが着る人が少なくなってしまったこともあり、和服の場合
  a.既製服が入手しにくい。お仕立てになってしまうことが多い。
  b.それとも関連しているが、安価に入手できないタイプが多い。
  c.自分で着れない人が多い。
  d.家庭で洗濯ができないものが多い。

しかし本当はヨーロッパと違って湿度の高い日本では本来風通しのいい和服
は風土によくあった衣服なのです。どこかのデパートで店員さんの制服を
和服にしちゃうとか?? いつも和服姿のアイドルをデビューさせるとか????
すると、案外和服はまた復活してくるのでは、という気もします。

日本人がみんな洋服になってしまったのはほんのここ50年くらいの話です。


(*1)右前というのは右の前身頃を左の前身頃の下にすることで...うーんなぜ
  右前というのでしょうね。それって左前なんじゃ???などとも思ってしまう
  のですが。でも右前・左前はそういう使い方で定着しているので仕方ない
  ですね。なお和服で左前に着るのは死人だけです(-_-;
http://www.ffortune.net/life/
fashion/waso/kiso/kiso01.htm


***やっては駄目な左前(死人前)***



 「用語がわからない。」で日本の着物の世界で唯一つ、やってはいけないのは左前(死人前)だけ。と書きましたが、では、左前とはなんぞや?



 短く申し上げれば、
 日本ではお亡くなりになった方を荼毘に付す時、新しい(もしくは故人がお気に入りの)着物を着た方の左手が懐に入るように着せます。
 お亡くなりになった方がお召しになる着方だから死人前、いわゆる左前と言います。縁起が悪い着方のため、この着方をしていると信心深い方には注意をされます。

 長く申し上げれば、
 日本では、奈良時代の元正天皇(氷高皇女:天武天皇の孫娘、奈良の大仏を建立した文武天皇の姉、そして日本では最初の未婚の女性の天皇)が「右衿の礼」という詔を出し、国内の者は全て衣服を右前に着なければならないと決めました。
 当時、中国派は右前、朝鮮派(本当はもっと別れるのですが纏めてしまいました。ごめんなさい)は左前という着方をしていたようで、韓国では今でも左前に衣服を着ています。
 政治の上で、日本は中国派ですよ。と発したわけですが、これ以後、わが国ではずーーと右前が守られてきたのです。
 ちなみに、当時の日本では左は貴いという意味を持ちます。朝鮮派に気を遣ったんでしょうね‥‥‥
 死者に左前で衣服を着せるということは、故人を貴い方だと思っているという意味も含んでいるのかもしれません。
 ですが、日本でずっと左が貴かった訳ではありません。
『奥の手』→左が貴かった時代の言葉。後から来る良い手は「左手」を指します。
『左遷』→右が貴かった時代の言葉。左に行くのが悪い意味になっています。
 こんなふうに昔から他国に合わせて意味を変えたりして、臨機応変に政治の波をかいくぐって来ていたのです。
 ただし、長い間左前は死者が着る着方というのは変わっていないため、昔気質の方やおば様方はこの着方をしていると注意して下さいます。
 それに作法や礼儀に関わってもきますので、お寺や神社などへの参拝、お茶会やお稽古事の時に左前で行くと冷ややかな視線で見られてしまいます。


 この詔以降も日本では派手な服を着てはいけないとか、いろいろ衣服についての詔が発せられますが、1000年以上も守られている着方だけは守ったほうがいいような気がします。

 そんな歴史のことなんて知らないわ!
 諸外国じゃ女性は左前でしょう?
 私は気にしない。

 と、言う方には一言。

 着物を着て出掛けると、否応なくおば様たちの視線を浴びます。
 大袈裟ではなく、本当に浴びます。
 そして、その時に左前に着ていると、人の良いおば様は絶対に注意をして下さいます。
 ですので、繰り返しますがおば様方から注意されても気にしないわ!縁起が悪い着方でも気にしないわ!という方は試してみて下さい。
 でも、オススメしません。ホントに。

 着物にブーツを合わせたり、帯締めの代わりにベルトを使ったり、足袋の代わりにストッキングを履いてサンダルに合わせたり、年がら年中季節も考慮しないで(着物の世界では四季を考慮して柄を選ぶのが通常なのです)桜柄を身に纏っていても「おしゃれ」「好きだから」で通せますが、左前だけは本当に怒られますから‥‥‥
 守らなくちゃいけないのは、これだけですから、一個くらいは守りましょう。ね。

 ちなみに、他のたくさんある決まり事は「現在の日本での着物の着方」という感じです。流派や教室によって着方は異なりますし、使う道具等によっても変わってきます。
 ご自分にとって楽な着方、楽しい着方で着ればいいと思います♪
http://miyaposi.com/kimono
/talk01/ki003.htm
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カレンダ
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