マヤ神話と古事記/PS理論:大母神とその子(太陽神)






2007年11月19日(Mon)
マヤ神話と古事記/PS理論:大母神とその子(太陽神)
マヤ神話と古事記/PS理論:大母神とその子(太陽神)

テーマ:神話学・不思議学・フォークロア:ケルト他

マヤ神話―ポポル・ヴフ (中公文庫BIBLIO) (文庫)
A. レシーノス (翻訳), 林屋 永吉 (翻訳)


マヤの神話を述べた『ポポル・ヴフ』であるが、その創造神話は、聖書の創世記の影響があるが、興味深い。古事記/プラトニック・シナジー理論(PS理論)の見地から解明すべきであり、聖書/キリスト教の視点を脱構築すべきであると考える。
 また、ケツァルコアトルの説明が重要である。これは、正に、母なる神(大母神と呼びたい)の子であり、日御子(ひのみこ)に相当する。
 後で検討したい。

###########以下転載引用開始############

マヤ・アステカの神話



◆天界の三神(2000/6/21)
 原初において人間はまだ一人も存在せず、あらゆる動物も草花も石も谷間も洞窟も存在しなかった。ただし、混沌ではない。陸地は無かったが、静かな海と限りなく広がる空だけがあったという。そして、暗闇と静寂の海の中を二人の神が動き回っていた。
 
 そしてツアコルとピトル、テペウとグクマッツ、アロムとクァホルだけが水の中に光り輝いていた。緑と青藍の羽根につつまれて光り輝いていた。それゆえその名をグクマッツといった。彼らは偉大な知恵者、偉大な哲人の資質を具えていた。こんなふうにして天があり、天の心があった。これが、とりもなおさず神の名である。
 
 研究者A.レシーノスによれば、これらの諸神は結局は一組の母神と父神を指すという。すなわち、ここに列挙されている神々は、結局、ツァコルとビトルをもって一体となすニ元神のそれぞれの別名であるというのだ。ここで一度整理しておけば、ツアコル=テペウ=アロム。そして、ピトル=グクマッツ=クァホルとなる。

・・・・・・

 実際、ナワ語で神を意味するケツァルコアトルは、マヤ人が崇拝していたククルカン、そして聖なる文書『ポポル・ヴフ』に出てくるグクマッツなる至高神と同一の神なのである。

 ケツァルコアトルはトウモロコシの貴重な小粒を発見し、人間に農業を教えた。トウモロコシは彼らにとって人間存在の象徴となり、ケツァルコアトルはトウモロコシの神シンテオトルとして身を分けたと考えられる。さらに、水であり大地であり風であったケツァルコアトルは、自らを犠牲に供することで金星となり、暁の明星がやがて光の根源である太陽の中に呑み込まれるように太陽神ウイツィロポチトリとなった。

◆少年時代のケツァルコアトル

 ケツァルコアトルはアステカの太陽神ウイツィロポチトリと同一神である。その意味でケツァルコアトルの母は、太陽の母であり、また太陽の妻であり妹でもあったコアトリクエである。ある日、コアトリクエと四人の姉妹は、コアテペック(蛇の丘)と呼ばれる丘で難行苦行をしていた。処女のコアトリクエは、羽を集め、胸に当てた。別の物語によれば、母なる女神は、羽ではなくエメラルドを呑み込んだ。そこには、ケツァルコアトルを生み出す何か小さくて貴重なものという観念が残っている。
 
 すなわち、ナワの神ケツァルコアトル、そして別の名前で呼ばれるアステカの神ウイツィロポチトリには、聖なる母はいたが父親はいなかった。この物語の別の版によれば、女神の名前は『ラ』で、彼女には400人の息子がいたが、夫が死んだので独り身であったという。ある日、美しい多色の羽根が1枚、空から降って来た。彼女はそれを胸に当て、自分のもとから去ってしまった400人の息子が帰ってくるよう祈願する。
 
 そのとき、彼女は自分が妊娠していることを知り、赤ん坊が体の中でピクピクと動くのを感じる。次の場面では、400人の息子たちが、誰が彼らの母を妊娠させたのかと騒ぎ立て、赤ん坊が誰であれ彼と母を殺してしまおうと要求する。そこで子供は体内から跳び出し、自分はウイツィロポチトリだと名乗り、400人の息子たちを次々に殺す。それは太陽=ウイツィロポチトリが暁の空に上ると消えてしまうおびただしい数の星を象徴している。


http://www.fitweb.or.jp/~entity/shinwa/mayaasuteka.html

#########以上、転載引用終了#############

参考1:
http://www5b.biglobe.ne.jp/~moonover/2goukan/ohter/maya/index.htm
http://www.imadr.org/old/japan/project/guate/ppp/d.b/2.html
http://www.tenri-u.ac.jp/tngai/americas/files/newsltrs/32/No32.study.hirota.html
http://www.gendaishorin.co.jp/i/20000401_164922.php
http://www.venus.dti.ne.jp/~shigerui/maya/maya.htm


参考2:

◆マヤの十字架と生命の樹

 地上絵は、ナスカの他に南米のあちこちで発見されており、そのいずれもが畏怖の念さえ抱かせる美しい線画であるが、中には一風変った地上絵も描かれている。ペルーのピスコ湾に残る『生命の木』と呼ばれる巨大な枝付き燭台の絵がそれだ。その構造は三叉に別れ、古代ユダヤの神殿で用いられた聖なる燭台メノラーを彷彿とさせるが、奇妙なことに、その先端は190キロほど離れたナスカの方角を指している。『生命の木』は名前が示す通り、南米各地で崇敬された聖なる宇宙樹を示しており、古代マヤの遺跡にも、同様な『生命の木』を数多く見ることができる。

 例えば一般に『マヤの十字架』と呼ばれる聖なるシンボルは、古くは世界樹(もしくは宇宙樹)と呼ばれる生命の根源だった。実際それは白い樹皮を持つ熱帯ジャングルの巨木“セイバの木”であると言われ、マヤの十字架の最も初期の原型を示しているとされる。先古典期中期の終わり頃栄えた都市国家、イサパの遺跡から発掘された石碑には、天に向かって聳え、やがてそこから無数の枝が分かれて世界を潤すセイバの樹が描かれている。イサパで発掘された石碑には、『ポポル・ヴフ』の最も古い部分を成すと思われる神話的モチーフが見られ、イサパはマヤ文明とオルメカ文明の接点となる遺跡として注目されている。

 こういった南米に古くから伝わる宇宙樹の観念が、マヤ独特の哲学的宇宙観で象徴化されたものこそが『マヤの十字架』なのだ。マヤには二つの神の結合に象徴されるカバウィルと呼ばれる独特の二元論が存在し、二つの根源的対立概念―天と地、父と母など―の協力関係によって創造的な行為がなされ、世界が発展してゆくと考えていた。詳しくは別項 を参照願いたいが、ポポル・ヴフの中から簡単な例を挙げれば、テペウ(雄の蛇)とグクマッツ(雌の蛇)、ツァコル(創造者)とビトル(形成者)、天の心と地の心などなどである。マヤの十字架の起源は二元論を示す神秘思想なのだ。
http://unkokuse.hp.infoseek.co.jp/kodaibunmei/nasuka.html
ナスカの地上絵

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