「底が抜けている」=社会の恣意性という構造主義の誤謬:Media Pointの絶対的差異的普遍性






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2009年05月31日(Sun)
「底が抜けている」=社会の恣意性という構造主義の誤謬:Media Pointの絶対的差異的普遍性
最新の愚樵氏の論考(底が抜けた〈システム〉を )であるが、そこで、宮台氏の次の見解を引用している。

「 実は、どんな社会もその形をとるべき必然性はありません。つまりは恣意的で、その意味では「底が抜けて」います。その恣意性は消去できません。しかし、従来は恣意性を乗り越える、あるいはやり過ごす働きを、多くの社会が内蔵してきました。それが壊れてしまったのです。」(赤色文字強調、renshi)
http://gushou.blog51.fc2
.com/blog-entry-249.html

「恣意性」とは、構造主義の教科書で読まされるソシュールの言語構造主義の概念である。ということは、宮台氏の見解はいまだに、構造主義を基盤にしていると言えよう。これだけで、彼の理論は、最良のポスト・モダン(デリダ哲学)からも遅れていることが判明する。
 この概念は、もはや完全な時代遅れである。また、彼の不可能性と不可避性というアンチノミーの発想は、デリダの脱構築主義の悪い要素であり、これも時代遅れである。
 つまり、彼の「底が抜けている」という見解は間違いであるということである。実は、社会は「底が抜けていない」のである。「底が抜けている」という表現は、同一性主義の視点では、それは使用できるが、「恣意性」という意味では、それを社会に適用するのは誤りである。
 「人を殺してはいけない」という価値は普遍的価値であり、これは差異共振価値から必然的に出てくるのである。だから、PS理論は、伝統的価値の創造的復権を意味するのである。
 さて、相対主義の問題であるが、これは、「恣意性」という問題では、構造主義の問題であるが、一般的に言えば、異なるAとBとの相対性とは、AとBとの間にある差異である。Aの絶対的差異、Bの絶対的差異とが無視されている見解である。これは、デリダ哲学に達していない、ドゥルーズ的な連続的差異の考え方である。
 とまれ、PS理論は、完全なトランス構造主義であり、トランス・ポスト・モダンである。ただし、デリダの「すべての他者はまったき他者だ tout autre est tout autre」という絶対的差異の思想を超越性の思想で包摂しているものである。
 最後に一言付け加えると、差異共振とは、絶対的差異+iと他の絶対的差異-iとの共振、即ち、絶対的差異共振ということである。これは、Kaisetsu氏が西田哲学の「絶対矛盾的自己同一」を説明したとき使用した用語である。
 
参考:
相対主義の時代は絶対的に終り、絶対主義の時代が絶対的に来る。(近未来予測)
『海舌』 the Sea Tongue by Kaisetsu
http://blog.kaisetsu.org/
?eid=749092#trackback

参照:

スイスの言語学者フェルディナン・ド・ソシュール(Ferdinand de Saussure, 1857-1913)は、言語の歴史的起源や時間変化を探究する『通時的な研究』ではなく、同時代の言語の構造や一般規則を考察する『共時的な研究』を精力的に行い、近代言語学の礎を築くことに成功した。

ラング(文字言語)の構造を徹底的に分析したソシュールの言語哲学は、『差異の体系』や『言語記号の恣意性』という基本的なアイデアを持っている。このソシュールの言語哲学の基本的なアイデアは、マルクス主義的な史的唯物論や直線的な発達史観の対極にあるアイデアである。つまり、今ある言語がその言語であるべき必然的な理由などは存在せず、『恣意的な社会的規則(社会的取り決め)である言語』をマルクス主義のような発展・進歩の視点から研究することはナンセンスであるという事である。

言語が何故そのようなルールや語彙を持っているのかに関して歴史的必然性はなく、ただ、機能的なパロール(声)の意志伝達を可能とする『ラング(言語規則)の社会的取り決め』とそれに従う『シニフィエ・シニフィアンの恣意的な言語構造』があるだけなのである。

http://www5f.biglobe.ne.jp/~mind
/vision/es001/language.html
ソシュールの言語論(シニフィエ・シニフィアン)と構造主義

参照2:
マイクロヴァイタ論とPS理論:マイクロヴァイタとMedia Point
http://ameblo.jp/renshi/
entry-10205104466.html


   




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カレンダ
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