存在について:現象と存在と物質






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2010年02月08日(Mon)
存在について:現象と存在と物質
「存在」とは何であろうか。
 サルトルは、即自存在と対自存在という区別をする。前者は、ps理論的には、自我同一性(+1)であり、後者は、Media Pointに相当すると考えられる。
 問題は、これまで、強いて「存在」については述べてこなかったことである。
 ここでは、直感的に考えよう。私は有り体に言えば、「存在」に疑問を感じる。なぜなら、「わたし」は果たして「存在」しているのか、疑問である。というのは、いつかは、「わたし」はこの世から居なくなるからである。つまり、「不在」になるのである。
 それは置いておくとして、「わたし」の存在とは何であろうか。
 わたしはよく夢を見るが、夢をみているときは、夢は現実であり、夢は「存在」している。
 そう、私は夢と現実との「存在」を問題にしたいのである。夢において、夢の世界は確かに、「存在」しているが、夢から覚めると、それは、非存在である。
 もっともわかりやすい例をあげれば、映画である。映画は映像であるが、それを見ている者は、映像を現実存在であると思う。これは、夢ととても似ていると言えよう。そして、現象の問題にきわめて似ているだろう。
 そう、現象と夢はどう違うのかという問題が立てられよう。
 端的に言えば、違いは物質の有無ではないだろうか。夢現象は「存在」しているが、物質ではない。映画の映像は「存在」しているが、物質ではない。だから、「存在」と物質の違いがある。
 具象的に考えよう。「わたし」が「木」を見ているとしよう。これが、現実においてである。つまり、「木」現象を見ているのである。
 そして、その「木」を伐採すれば、材木という物質が取れるのである。これは事実である。もし、夢の中の「木」ならば、材木は不在である。
 これまでの検討から言えば、物質としての「木」とは、+1である。これが、夢現象にはないと言えよう。つまり、夢現象とは、⇒に留まるのではないだろうか。
 そうすると、現象、現実的現象においては、⇒+1が生じているのであり、+1の物質を伴っていると言える。
 ここで、存在を考えると、思うに、存在は、⇒であり、+1の物質ではないと考えられる。
 だからこそ、即自存在、対自存在が考えられるのではないだろうか。つまり、存在と物質とは別のものであるということになる。
 では、即自存在とは、+i中心の⇒であり、対自存在とは-i を包摂した⇒ではないだろうか。
 ということは、超越性を存在と見ることである。超越的差異である+iを即自存在、超越的他者である-iを包摂して対自存在を考えるのである。
 いちおう以上を仮説として、ハイデガーの存在論を考えると、それは、ある意味で、フッサールの現象を単に、存在と言い換えただけではないのかという疑問が生じる。思うに、ノエマとは、-iと見ればいいのではないだろうか。
 そのように考えると、現象と存在は区別がなくなるだろう。つまり、現象=存在である。だから、根本的なのは、現象(=存在)と物質の区別ということになるだろう。
 これが決定的であると思う。では、物質とは何か、である。
 簡単な例で考えよう。水H2Oである。 
これは、水素イオンと酸素イオンの結合である。だから、虚軸において、水素イオンと酸素イオンを定置できる。
 そこから考えると、水素イオンと酸素イオンは存在であり、物質は水H2Oである。つまり、水という現象=存在は、物質としての水H2Oとは異なるということになるのである。
 今はここで留める。後で、新たに検討したい。

追記:冒頭では、即自存在を自我存在+1としたが、それは、不正確なので訂正する。即自存在とは、Media Point=+1になっている自我同一性の様態である。つまり、自己認識方程式における⇒が=になってしまい、差異エネルギーを喪失して、硬直した状態なのである。仏教で言えば、「色(しき)」である。

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