ハイデガーの「存在論」批判:「存在」は、実軸のゼロ点と虚軸のゼロ点の連続化である






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2009年06月12日(Fri)
ハイデガーの「存在論」批判:「存在」は、実軸のゼロ点と虚軸のゼロ点の連続化である
岩波文庫になっているレヴィナスの『全体性と無限』ではなく、国文社の単行本の表紙にレヴィナスのハイデガー批判がある。引用する。

「唯物論は感受性の本源的機能の発見のうちにではなく、〈中立的なもの〉の優位のうちに存している。存在者の上位に存在というこの〈中立的なもの〉を定位すること、存在が何らかの仕方で暗黙裏に存在者を規定していること・・・・・これが唯物論を表明することである。近年のハイデガー哲学はこのような恥ずべき唯物論になりはてている。」

レヴィナスはハイデガー哲学を唯物論であるとして、辛辣に批判している。いわば、「存在」構造主義なのである。これは、同一性主義であるから、レヴィナスが唯物論というのは正しい。
 結局、PS理論から言えば、「存在」は、実軸のゼロ点なのである。これは、確かに、一種の「穴」である。しかし、連続的な「穴」である。
 そう考えると、デリダの差延もよく理解できよう。
否、そうではなく、「存在」と差延は、実軸のゼロから、虚軸のゼロを連続的に把握したものである。
 実軸のゼロと虚軸のゼロとは不連続であることを、ハイデガーやデリダはまったく看過しているのである。
 だから、その点では、両者はドゥルーズ哲学と共通である。

全体性と無限―外部性についての試論 (ポリロゴス叢書) (単行本)
エマニュエル・レヴィナス (著), 合田 正人 (翻訳)

カスタマー・レビュー
他者, 2003/12/26
By プリンス・プリンス - レビューをすべて見る
現代思想を齧った人たちは、得意げに「他者」という言葉を口にする。しかし「他者」とは何であろうか。本書に立ち返り、今一度「他者」について考えて欲しい。本書を読み終えた時、「他者」という言葉を口にすることが憚れるはずである。人が生きることとは他者との係わり合いである。そのことを認識した一冊である。

また昨今の世界情勢を考える上でも、本書は大いなる示唆を与えてくれるはずである。戦争を目の当たりにして。

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