『パイドン』のイデア論について:プラトンとプラトニック・シナジー理論 |
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2007年09月07日(Fri)
『パイドン』のイデア論について:プラトンとプラトニック・シナジー理論
古典とは、二種類あるのではないだろうか。現代の視点から、余裕をもって読めるものと、現代的視点に対して、挑んでくるものとがあるのではないだろうか。
プラトンの中期の著書『パイドン』は後者である。ここでは、魂の不死と不滅について、ソクラテスが鋭く論じている。刑を受け、毒杯を飲む直前のソクラテスである。 とまれ、ここでは、魂の不死と不滅に関わるイデア論について、少し考察したい。 「大」なら大そのものであるイデア。絶対的な超越的存在である。このイデアを、プラトニック・シナジー理論から考えたらどう究明されるだろうか。 それは、当然ながら、虚軸の超越性を指すだろう。それがイデアである。興味深いことは、その著書で、イデアの分有という概念が述べられていることである。ある事物がイデアを分有するということである。これは、同一性=現象を超越的差異がMedia Pointにおいて包摂するということで説明ができるように思える。例えば、ある建物が建物のイデアに分有されているということは、超越的差異が Media Pointにおいて、ある建物を包摂しているということだと思う。 また、『国家』において現われている輪廻転生の思想は、ここにもあるが、『国家』により、悪をはたらいた者に対する懲らしめの発想が中心になっていると思う。輪廻転生からの脱出を主に説いているのであり、仏教と似ていると言えよう。 そう、先にも述べたが、プラトニズムと仏教は、世俗的なものを否定して、超越界へと回帰することを説く点では共通である。 ここで私なりに、PS理論を考えると、それは、プラトニズムと仏教の原理主義ではなく、超越的差異=イデアが同一性を包摂しているので、同一性=現象に対しては、それとしては肯定的である。だから、大乗仏教的なのかもしれない。もっとも、分有という考えは、同一性=現象を肯定しているように思えるのである。 しかし、徒に、同一性=現象を肯定するのは、日本仏教のような現世肯定主義に陥りやすいだろう。つまり、いったん同一性=現象を肯定すると、諸欲望が肯定されて、物欲・金銭欲・情欲等によって、知性や精神性が曇らされると考えられるからである。(これは、ルネサンスの問題でもある。) 結局、同一性と倫理・道徳の問題でもある。今日問題となっている年金問題であるが、それは社保庁や厚労省や自治体等の同一性主義自我に根差しているとは言えるのである。 差異は同一性を包摂(分有)すると言ったが、これはそのような危険な面がある。同一性欲望をどうするのか、である。基本は差異であり、差異原理主義で行くべきである。もっとも、差異が同一性を包摂していることを忘れてはいけない。
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カレンダ
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