清沢満之の思想とPS理論 |
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2007年03月13日(Tue)
清沢満之の思想とPS理論
ふとした弾みに、本棚に「眠っていた」『清沢満之語録』を手に取り、拾い読みした。面白いのである。出版が2001年であるから、購入したのは、同年か翌年である。一言で言えば、宗教哲学がここにある。大乗仏教哲学がここにある。
なぜ、購入時に読まなかったのだろうか。そう、私はまだ、唯物論的残滓、実在論的残滓に囚われていて、本書が、あまりに精神中心主義に思えて、なにか、観念論だけの著書に思えて、読むのを躊躇したのだと思う。 今や、新イデア論であるPS理論も基礎から構築が進み、理論自体が明確になってきた時点において、ようやく、本書を理解できるようになったように思えるのである。 清沢満之の哲学は、PS理論に通ずると思うのである。また、フッサール現象学に通じると思うのである。今は余裕がないので、端折って、割愛して、引用したい。 《外観主義をいわないで、内観主義を主張したい。無条件の外観主義は実相[世界の真実の姿]を得ることができないからである。・・・ どれほど観察をこらしても、事実の成立にたいして無根拠な予想を仮定するものは、けっして正当な知識を得ることはできないのだ。・・・ 実験や観察にもとづいて知識を作りあげるためには、まず内観[自己内部の省察]と外観[外界の観察]との関係を存分に把握し、内観の模様がどのようであるかに応じて外観の性質や形相が大いにちがってくるのだから、外観を行おうとするなら、つねに内観との関係を心中深く銘記しておくべきであり、たんに外観だけによって得た知識はまったく相対的なものであり、けっして絶対的真理ではありえないことをわすれてはいけない。 外観主義を後まわしにして、内観主義を先にすべきであるといいたい。外観はつまるところ内観に依存するからである。外界の成立を知ろうとすることは、知識作用にほかならない。知識の作用には、内観による検定を必要としないものはけっしてないのである。》「精神主義」同書p. 250~251 《・・・そして内観主義を立てることの要点は、つまるところ自分の本位本分を自覚することにほかならない。したがって、この自覚を開悟しないで外観の事柄に追従するのは、自分を知らないで原野を彷徨するにひとしい。これを称して迷界の凡愚という。まことに適切な言葉ではないか。われわれはこの迷路を転じて自覚を開悟しなければならない。》同上 p. 253
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